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【前編からの続き】

 

大国町にてヒッチハイクで名古屋へ向かう２人組の女の子

 

そして湊町で同じくヒッチハイクで東京へ向かう２人組の野郎ども

 

無茶なことだとは解ってるけど、

ヒッチハイクで何処まで行けるかやれるだけやってみようと挑戦したくなったという野郎達

 

 

車にかなりの重量が乗っかっているせいか、

アクセルを踏んでもいつものような加速が出ず、ブレーキを踏んだら踏んだで効きが甘い

 

前編にも記載した通り、女の子達は埼玉県蕨市から来た。

 

そして湊町から乗ってきた野郎２人も、

同じく埼玉県のどっかから来たらしい

 

しばらく彼等の会話を聞いていると、

偶然にも同じ埼玉県出身だけでなく、大学も同じだった

 

こんな偶然があるなんて、

世間は広いようで狭いとよく言うもんだね

 

野郎ども：

 

◯◯部の◯◯さん知ってる

 

 

女の子:

 

知ってます

 

その人 あたしの彼氏の友達なんです

 

 

野郎ども：

 

え〜 マジっすか

 

 

彼等はこんな会話のやり取りをしつつ、

そして電車マンは黙って運転をする

 

 

 

 

 

偶然が重なったとは言え、

最初は軽い気持ちで乗せた４人だけど、

段々とうっとうしくなってきた

 

おまけに隣の助手席に座ってる兄ちゃん

 

さっきから気になって気になって仕方ない

 

臭うよ…さっきからずっと鼻にツンと来る

 

お兄さん…あんた…ひょっとして

 

ワキガですか

 

何食わぬ顔で窓を全開で開ける電車マン

 
車内に新鮮な空気を注入する。

そして地球に生まれて良かったと実感する電車マン

 

この４人を何処で降ろそうか

 

いつまでも付き合ってられねーぜ

 

そこでふと思い付いたのが名神高速道路の吹田インターだ

 

あそこなら名古屋・東京方面へ向かう長距離ドライバーも少なからずいるだろうし、それに吹田インターに入る手前にガソリンスタンド・コンビニがあるから、上手く行けば何とかなるだろう

 

４人に事情を説明し、ちゃっちゃと降りる準備をしてもらう

 

全員降ろしてお別れの時にお礼として頂いたのが、前編でも掲載をした写真なのだ。

 

 

この４人と別れてから無事に名古屋・東京へ着いたのか

 

どんな人に何処まで乗せてもらったのか

 

そういえば車内で皆、お互いの自己紹介をする事もなければ、勿論連絡先の交換をする事もなく、この４人が無事に着いたのかすら解らん

 

何か…ちょっと気になる

 

今度また何処かで

 

ヒッチハイクをしている人を見かけたら…

 

スルーしよう